「復縁したい」という気持ちがいっぱいのうちは、気づかない大事なファクターがあります。
それが、元彼(元カノ)に対する恨みの感情です(笑)
フラれた当初は
- なんで振られたんだ
- ショックだ
- どうしよう
- 復縁したい
- まだ彼(彼女)のことが好きなのに!
といった、感情が先にドバドバと出てきまして、それで心がいっぱいになっています。
なんとかして元彼(元カノ)と連絡を取って、なんとかして謝ったり、許しを乞うたりして、とにかく復縁しないと! ということが先に来ますから、その他のことは頭に残っていません。
ですから、失恋したらまず、復縁を! というバイタリティに溢れ、自分の心の奥底、自分の本当の感情、自分が実は本当はどうしたいのか? といった気持ちに向き合えていません。
そのような状態で果たして本当に、復縁できるものでしょうか?
「ロミオメール」「ジュリエットメール」を送ってしまう人たち
- 「何としても復縁したい」
- 「冷静じゃいられない」
- 「じっとしていられない」
- 「彼(彼女)からの連絡がないと不安でたまらない」
失恋すると、往々にしてこういった感情にとらわれがちです。
こういう状態の中でも「このままじゃダメだ」という自己を見つめる視点があれば、やるべき行動、やってよい行動などが見えてくるのですが、暴走してしまうと、自分の気持ちに向き合うことができなくなってしまいます。
冷静な判断力を失ってしまうと、実際は普通の元彼だったのに、脳内で妄想が膨れ上がって「彼は素晴らしい人だったのに、それに気づけなかった!」、「自分はなんてダメな人間なんだ!」「彼に許しを乞わなければ!」と頭の中がお祭り状態になって、変なテンションになってしまい、いわゆる「ロミオメール」「ジュリエットメール」などと揶揄される長文メールとか、恥ずかしいポエムみたいなメールを送ってしまいがちなのです。
そして、例えば私がそういった方達の相談に乗りますと、そういったお祭り脳による自己洗脳状態から解除するために
- 「まずは冷静になりましょう」
- 「突然LINEをブロックされたなんて、彼(彼女)の態度もひどいものではないですか?」
などとアドバイスをしようものなら、「そんなことはないです!」「彼(彼女)は、素晴らしい人だったんです!」などと擁護してしまったり。。
元彼(元カノ)を否定することが正しいとは思いませんし、元彼(元カノ)を大事に思う気持ちはわかりますが、こうなると復縁が難しくなってしまいます。
次の段落で、その理由を説明したいと思います。
ニュートラルな目線を見失わないように
私の復縁ルールとして「相手を神格化してしまうと復縁できない」というものがあります。
「相手は素晴らしい人間、でも私はダメだ、だからフラれた」
こんな風に考えて反省することは、ある面では良いのですが、あまりにこの気持ちが強すぎますと、自分自身が「相手と自分は違う」と思い込んで、相手との心の距離を無意識的に取ってしまいます。そんな思い込みを自分で作ってしまっていては、自分から気持ちを遠ざけてしまっているようなものです。
自分から離れてしまっては、復縁なんてとてもできません。相手を神格化してしまうことは良いことでは無いので、私はできるだけ元彼(元カノ)をニュートラルに見ることを進めています。
ニュートラルに見るというのは、要は、元彼(元カノ)の良いところも悪いところも、ありのままの目で見る、ということです。
相手を冷静に見なければ、間違ったアプローチを仕掛けてしまう
もちろん、元彼(元カノ)を良くみるということは、とても大事なことです。別れた途端に、元彼(元カノ)の悪口を言いだす人なんて信用なりませんよね。元彼の良い部分を見る、ということはとても大事なことです。
とはいえ、だからといって盲目的に彼(彼女)を良い人だと思い込み過ぎるのも良く無いです。
相手の本質が見えていなければ、あなたがやるどのような復縁テクニックもすべて、的外れになる可能性があります。
なぜなら、
たとえば元彼が、浮気をした上にあなたからの一方的に連絡を絶ったとします。
そんな彼は、客観的に見れば「自分勝手」とわかりますよね。
しかし、恋に盲目だったり、フラれたショックで冷静な視点を失ってしまっている場合、「私にきっと悪いところがあったからフラれてしまったんだ、謝らなきゃ!」などと思ってしまったりします。
もちろん、もしかしたら、あなたにも悪いところがあったのかもしれませんよ。彼のことをおざなりに扱っていたとか、そういうことに対する腹いせで、彼は浮気をしてしまったのかもしれません。
ですが、浮気をして、連絡を一方的に絶ってくる相手に、「謝らなきゃ!」はおかしいです。
にもかかわらず、私に対して「謝っても彼は許してくれないのです」などということを言ってこられても、アドバイスのしようがありません(笑)
視点が根本的に間違っているのです。
こういう場合は、謝ることよりも、相手と話し合って、原因究明をすることの方が大事だったりします。
謝るとは違うアプローチをしなければ、無駄な努力を一生懸命していることになってしまいます。
そういうのって、もったいないですし、第一、復縁できません。
自分の気持ちにフィルターをかけていませんか?
上の例は極端な話を出しましたから分かりやすいかもしれませんが、もう少し判りにくいレベルでの似たような感じの話は結構あります。
たとえば、こんなことですね^^;
- こちらから連絡しないと、相手は全く連絡をしてこない
- 遅刻やドタキャンがしょっちゅう
- 友達との予定ばかり優先して、あまり会ってくれない
- 趣味や自分のことに、多くのお金を費やしている
- デート代を全く支払おうとしない
- 多額のプレゼントを要求する
- 怒り出すと手をつけられない
- 自分に非があっても、全く謝ろうとしない
- すぐに短気を起こして、話し合いにならない
- 独自の理屈、言い訳、一方的な要求で丸め込もうとしてくる
- 傷つくことを平気で言ってくる
- 自分のしたいことしかしない
この中から1、2個が当てはまるぐらいならまだマシですが、もう上の項目がいろいろ当てはまる相手の場合、「良いように元彼(元カノ)に操られているな」と思ってしまいますね。
結局、このように元彼(元カノ)が結構な問題児であっても、ポジティブな感情で乗り越えようとしたり「乗り越えられるんじゃないか」と思っている方は自分を騙している人なんですよね。
現実を直視できず、目の前の出来事に対してフィルターをかけて見ようとしてしまっています。
こういった方にありがちなのは、このように相手を見る目に対してフィルターをかけてしまうだけでなく、自分の心にもフィルターをかけてしまうということです。
それはどういうことかと言いますと、彼(彼女)に対して、
- 「許せない気持ち」
- 「怒りの気持ち」
- 「顔も見たく無いという気持ち」
がふつふつと湧き上がっているにもかかわらず「復縁したい」という気持ちが強すぎるせいで、その気持ちにフタをしてしまっていたり、気づかないふり、見ないふりをしてしまっている場合があります。
驚くべきことに、こういった感情を自分が隠し持っているということに気付きさえしない方もかなりいらっしゃるのです。
自分が彼(彼女)を恨んでいるなど、自分でこれっぽっちも気づかないでいるわけです。
そして、あいも変わらず「復縁したい」「復縁できないかな」「なんで復縁できないんだろう」といった復縁への不満の一点張りです。
無意識的に、相手を拒んでいるのかもしれません
こういったタイプの方は、復縁が非常に難しいです。
なぜか?
少し考えればわかることです。自分が心の奥底のどこかで、元彼(元カノ)を批判し、否定する気持ちを隠し持っているからです。
それが言葉や態度、雰囲気など、どこかからかにじみ出てしまうのです。
ですから、いくら頑張ろうが、心の奥底にある不満、恨み、怒りを消化しない限り、復縁はやってこないのです。
それらの不満、恨み、怒りの感情に自分で気付き、その気持ちに整理をつけて、相手と向き合うことが肝要なのです。
自分自身の怒りに気づくこと
時には、自分が恐ろしいまでの怒りを秘めていることに、自分自身で驚くことがあります。
とくに、別れの理由や状況が
- 浮気をされた
- 暴言を吐かれた
- LINEがブロックされた
などといったようなシリアスなことをされている場合、それらのひどい仕打ちに対して
- 「なんてひどいことをするんだろう」
- 「元彼(元カノ)の本性を見た気がする」
といった感情が湧き上がってくるのは自然なことです。
にもかかわらず「復縁したい」という気持ちが先に来ると、自分がこういった感情を持っていることを見失ってしまいます。
自分の本当の気持ちを捕まえない限り、前に進むことはできません。
なんのための復縁なのか? 自分に問うてみよう
では、一体どうすればいいのでしょうか。
それに対する回答として、一つは、自分の心に問うてみたときに、もしかしたら「彼(彼女)とどうしても復縁したい」という感情のほかに、
- 見捨てられることへの恐怖
- フラれた自分に対して、自信が持てなくなってしまう
- フラれると、自分が価値のない人間に思えてしまう
- 悔しい
- 寂しい
から、復縁したいという感情があるのではないか、ということを疑ってみることです。
ようは「元彼(元カノ)がまだ好きだから」ではなくて「自分が自信喪失をしたくないから」復縁したいのだ、という感情がないか、ということを自分の心に聞いてみるということです。
もちろん、まだ元彼(元カノ)のことが好きだから復縁したいのは確かだと思います。しかし、ほんの少しでもないでしょうか?
元彼(元カノ)のことから離れて、単に自分が自分でなくなる気がする、自分というものが見捨てられる気がするから、復縁したいだけなのではないか? という気持ちが。
自分の気持ちに向き合うことから、始めてみませんか?
ちょっと冷徹な言い方になってしまって申し訳ないですが、人間なんてそんなものです。
何もかも色恋だけで動けるものではありません。そういった感情で動いてしまうのもまた、それはそれで人間らしいものなのです。
- 俺は元カノに浮気されたことに対して怒っている
- 別れる時に言われた暴言が忘れられない
- よく考えたら本当に復縁したいのかどうか分からなくなってきた
こういった感情があなたの心の中にもないでしょうか?
「ない、ない、私には無い」
このように、脊髄反射的に否定したくなってしまうあなた(笑)
とても怪しいです(笑)
復縁は、冷静に考えて、冷静に行動することが大事です。
もちろん、復縁への熱意、情熱、パッションは持ち続ける必要はありますが、それは現実から目を背けることではありません。
事実は事実。
気持ちは気持ち。
ちゃんと自分の気持ちに向き合って、
「そうか、私はこんな感情を持っていたんだ」
ということに改めて深く気づいてみましょう。
そして、そこからでも遅くないはずです。
ありとあらゆる自分の感情を掘り返したあと、そこからもう一度考える復縁もあるはずです。
いろいろ考えた結果「やっぱり好きだ。やっぱり復縁したい」と思えるならそれも真実です。
「もう、どうだっていいや、別れたっていいや」と思うならそれも真実。
「まだ分からない。決断できない。どうしたらいいか分からない」、そう思うのであれば、冷却期間を置いてみて、自分を見直す時間を取ってみても良いでしょう。
重要なのは、自分の中の否定的な感情から目を背けたりせず、きちんと自分の気持ちに向き合っているということです。
そうして自分に向き合うことさえできたなら、いずれ前に進むことができるでしょう。
自分に正直に、自分のために生きている限り、必ず光明は差すはずです。
「復縁したくなくなる」ことが怖い
一見、奇怪なことのように思われますが、実はこういう感情を持っている人は多いようです。
こういった相談もかなりの件数、お受けします。
「諦められる」という決断ができた自分が怖いのです。
これほど愛していたはずの元彼(元カノ)への感情を捨ててしまうことが、もったい無いような、寂しいような、付き合っていた期間が無駄になってしまうような、、
そんな感情に苛まれてしまい、元彼(元カノ)を忘れてしまえることが、怖いのです。
これは、自分の人生が無駄になってしまったり、ちっぽけなものだと思ってしまう恐怖から起こることだと思われます。
しかし、私は仮に「元彼(元カノ)との復縁を諦めてもいい」と思えたって、構わないと思います。
仮にそう思っていたって、そう思いながら復縁を目指したって良いわけですから。
他の相手も並行して探しながら、復縁をしたって良いわけです。
「そんなことをしたら彼(元彼)に悪い」と思われるかもしれませんが、別れた相手から一途に思われ続けることのほうが、相手からしたらよほど嫌だと思います^^;
また、それぐらい肩に力が入っていない方が、復縁できるものなのです。
自分の心に気づくことができれば、自然と肩の力が抜けるものです。
自分の心に気づくことができる方が、元彼(元カノ)のことを無理やり盲目的に愛そうとすることよりも、復縁しやすくなるのは自明の理です。
ぜひあなたも自分も心と向き合ってみてもらえたらと思います^^