復縁に限らずですが、「優しさ」を表現するのって、結構難しいですよね。
たとえば、復縁でよくありがちなのが、お誘いメールのときです。
「今度、一緒に君の好きなパスタ食べに行かない? 別に無理に誘っているわけじゃないから」
とお誘いメールをした場合など。
このとき、「別に無理に誘っているわけじゃないから」というのが優しさなわけです。
ですが、この一言がとても余計だということにお気づきでしょうか?
返信ない人にみられる傾向
このあたりを説明するのは難しいのですが、
「今度、一緒に君の好きなパスタ食べに行かない?」
と
「今度、一緒に君の好きなパスタ食べに行かない? 別に無理に誘っているわけじゃないから」
を比較すると、後者の方が人当たりが良くて優しい雰囲気がありますよね。
しかしですね、仮に人当たりが良くて優しくても、モテない人はモテないんですよね(笑)
じゃあやまとさん、モテさえすれば優しさなんてどうでも良いわけですか!?
といったご意見もあるかと思いますが、私からすれば、優しくすることで、必ずしも相手を幸せにできるわけではない、ということです。
極論を言えば、子供が何か悪さをしていたりすれば、怒りますよね。
そこで優しさを見せてもいけません。
猿などの動物だって、子供にしつけを行っています。
むしろそこで叱ったりすることが優しさでもあるわけです。
優しさ、と、甘やかし、を混同してはならないわけです。
復縁メールに返信がない人にありがちなパターン
ここではこの
「別に無理に誘っているわけじゃないから」
は、相手を必要以上に遠ざける言葉なんですよね。
ある程度無理に誘って行きたい場面でも、自分から引いてしまう。
自分から引いた結果、相手も「ああ、別にそこまで来て欲しいわけでもないんだ」と思って、相手も引いてしまうわけです。
こういう取りこぼしは、実はかなり多いです。
行けばいいのに、引いてしまう。
逆に、引くべきところで押してしまう。
こういったミスを、私の読者さんでも結構やっちゃっています。
重要なのは、その優しさって、本当に相手のためになると思ってやっているのか、を見極めることです。
この
「別に無理に誘っているわけじゃないから」
って、結局、自分が、断られるのが怖いから、予防線を張っているようにも見えますよね。
「〜に行かない?」と言って、断られたときの自分へのダメージが極力少なくなるように、このように断られる前フリをしてしまうという。
こういう守りに入ってしまった場合の優しさというのは、相手に無意識的に、守りに入っていることがバレてしまうものなのです。
「こいつ、自分を守っているな」と。
こういう守りから入っているパターンの誘い方では、相手も乗っかって行きにくいんですよ。
いっそ、自分の身を切られる覚悟で、誘った方が、成功はしやすい。
「今度、一緒に君の好きなパスタ食べに行かない? 別に無理に誘っているわけじゃないから」
だと、失敗したときの傷つき度は30%ぐらいに抑えられるかもしれませんが、成功率も30%ぐらいになってしまいます。
「今度、一緒に君の好きなパスタ食べに行かない?」
だけだと、失敗したときの傷つき度は70%ぐらいまで高まってしまうかもしれませんが、成功率も70%ぐらいあるかもしれません。
このように、自分の身を守りに行っても、ダメージは受けにくいかもしれませんが、状況を打開することもできないのです。
こういった自分の弱さに気づいて、そして自分の弱さを切り崩していかないと、復縁は結構難しいです。
ただ闇雲にアプローチをするのではなく、一つ一つの行為をみて、「アレ? この守り方って、相手のためを思って本当にやっているのかな? それとも、自分を守りたいだけなのか?」そう自問することが肝要です。
こういう自問ができる人にとっては、復縁はさほど難しくない。
逆に、考えなしに、自分の思うままに行動しても、うまくはいきません。
これは何も、恋愛だけではないんですよ。
仕事、人間関係、どれにおいても同じ法則が働きます。
ですから、私もよく申し上げていますけれども、復縁したいならまず、身の回りの人間との付き合い方はどうなのか? をよく考えてみてください。
- 親には感謝の一つも表さない
- 愚痴を言い合うだけの生産性のない友達
- 仕事は楽しよう、手抜きしよう、いつ終わるかな? ばかり考えている
- 常に不平、不満が先に立ってしまう
こういった傾向があるから、復縁はできない、とは申しませんが、もうこんな身のない生活はやめましょうよ、このあたりの身の振り方も変えれば、復縁できる自分になっていけますよ、というのは申し上げたいと思います。
しかし、こういったアドバイスを送っても、あまりに抽象すぎますから、よくわかりませんよね。
嫌なものは嫌だし、変えられないものは変えられない。
そう思われると思います。
実際、私だって、そんな大それた人間ではありません。
立派なことはできていません。
ただ、悪い癖を少し直すだけで、復縁は近づきますから、少しずつ見直したいところです。
では、具体的な対処法に移っていきましょうか。
返信ないようなメールを送ってしまうのは、次がないと思ってしまうから
ここでまた、
「今度、一緒に君の好きなパスタ食べに行かない? 別に無理に誘っているわけじゃないから」
に戻りましょう。
なぜ、語尾に「別に無理に誘っているわけじゃないから」をつけてしまうのか。
それは心の弱さからくるものだと申しました。
そして、そういったものを見つめ直そうという話も申し上げました。
しかし、いざ実践するとなると、なかなかできない、という壁があります。
それは私もありました。
これって結局「もしこっぴどく断られたら、空気が変になってしまい、次がなくなってしまう」と思うから、傷を最小限に抑えようとして語尾をつけてしまうわけなんですよ。
ということであれば「次がなくなってしまうかもしれない」という恐怖心を取り除くことが重要です。
そのためには「空気が変になってしまう」という可能性を除去すれば良いわけです。
もっと言えば、その場で「お誘い」が成功するかどうかは、どちらでも良いことなのです。
実際問題、空気を良くすることを優先して考えることが大事なのです。
その誘いが成功するかどうかよりも、空気さえ良くなれば、次に誘えますし、誘うときにためらったりして変に日和った語尾をつけてしまったりするミスを無くせるわけです。
もっと言えば、復縁するためには、誘いをどうするよりも、お互いの空気感がさえ恋愛の雰囲気が出れば、会おうが会うまいが、心が繋がりますから、復縁できます。
つまり重要なのは、会ったり、返信をもらったり、とかではなく、元彼・元カノとの良い雰囲気をつくることなのです。
原因と対策がわかれば、早速そのメール作成に取り掛かりましょうか。
返信ないメールを、返信あるメールに変えるコツとして
もしあなたがこっぴどく断られたとしましょう。
となるとあなたはきっと、
「そっか、余計な提案してごめんね」みたいに返すでしょう。
これはもうゼロ点です。
こういった場合は、
「じゃあまた誘うわ〜」
というような、明るい言葉で返すことが大事です。
私のメールへの考え方は、テンションが高いとか、楽しいメールとかよりも、重要視しているのは、まず誠実であるということ、それと同時に明るいということです。
テンションが高い、楽しい、というのは、ときには相手をしんどくさせますよね。
なのでそういうメールは、ここ一番ではむしろマイナスに運びます。
ですが一方で、誰も傷つかない、誰も疲れないような明るさを維持する人って、かなり重宝されるのです。
「笑いを取りに行かないと」のように、芸人さんではないのでそこまでストイックに考えずに、相手も気分が楽、自分も気分が楽、というようなメールの文面を考えてください。
そうすれば、自分も負担がありませんし、相手にも負担がありません。
何か難しいことのように思われるかもしれませんが、恋愛関係が成立していたころは、実はこれが自然とできているんです。
とくに恋愛初期は。
お互いを傷つけ合わずに、良い方に解釈できる力の抜けたメールのやりとりができていたはずなんです。
復縁したいからと、ダラダラと長文の重いメールを送られてもうざいですよね。
逆に、つまらないメールを送られても困ったものです。
ですから、自分と相手の両方にとって、どちらも爽やかにいられるメールを送ること。
そして、相手から返信が仮にきたとしても、そこでもまた力を入れすぎずに、同じ法則でメールを返してみてください。
そうすれば相手も「この気兼ねしない感じが懐かしいな」と思い出してくれるでしょう。
強烈なあなたの思いをぶつけることではなく、お互いが楽でいられたころの関係を取り戻すこと。
これが大事なのです。