「後悔と反省の気持ちを必死で訴えたのに、恋人の心には響かないようでした。何が悪かったのでしょうか?」
といったご相談をいただきました。ありがとうございます。
では今回のテーマは、謝罪の気持ちとその伝え方です。
それではいってみましょう。
自分よがりな反省の言葉は、相手の心に刺さらない
こんにちは。復縁アドバイザーのやまとです。
さて、復縁のご相談をお受けしますと、反省の気持ちや後悔の気持ち、自己嫌悪の気持ちを、私に対してとうとうと述べて下さる方がいらっしゃいます。
例えば次のようなものです。
- 私はダメな人間です。最低な人間です。
- 私なんかを愛してくれる人はいません。
- 彼(彼女)をとても傷つけてしまいました。
- 深く反省しています。
- とても後悔しています。
- 弱い自分が嫌いです。
このような、心境を吐露されたお言葉です。
これらの言葉は恋人に重く伝わるのかと思いきや、実は残念ながら、全然、相手の心には響かないようです(笑)
まるで、教会で行われる懺悔のように気持ちを吐き出されますが、こういった後悔の言葉は復縁においてはあまりにも頼りにならないのです。
なぜでしょうか。
正直に言いまして、こういった悔やみの弁や悲しみの弁、「反省します!」といった言葉はいずれも、自分に酔って出てきた言葉に感じます。
可哀想な自分、悲惨な自分になって、悲劇のヒーロー、ヒロインになりきって、同情を買っているように感じられるのです。
「なんて失礼なことをおっしゃるんですか! 私は本当に反省しているんです。後悔しているんです!」
そうおっしゃるかもしれません。
そうです。事実、そういった反省や後悔の気持ちがないとは言いません。実際に悔やみ、自己嫌悪に陥っておられるのだと思います。
しかし、実際のところ、そのように許しを乞い、同情を求める姿は、残念ながら自分が救われたいがための行動としか感じられません。
- 「これだけ悲惨な自分を見て」
- 「こんなに辛い思いをしているんだから許して」
- 「自己嫌悪に陥っている私はとても可哀想でしょ?」
- 「ここまで落ち込んで、反省しているんだから復縁してほしい」
そういった心、魂胆が透けて見えてくるようです。
ようは、自己中心的な感じが出てしまっているのです。
そこには相手を思う気持ちや、自分を本当に成長させたいという思いが、申し訳ないですが感じられません。
「私はこんなに苦しいんです。苦しんでいるんです。分かって下さい。救って下さい」
そういう自分をどうにしかして助けたいという思いしか感じられないのです。
これは別に、私だけが申しているわけではありません。
実際に私自身が、こういった態度だったことで復縁に失敗しかけました。
また、いつまでもこういった態度が変わらなかった方が復縁に失敗されていたり、あるいは復縁できてもまたフラレてしまったという例をいくつも見てきています。
私や、先人達と同じような失敗を、あなたにはしてもらいたくないのです。
本人は深く反省しているつもり
しかし、当の本人としては、本気で謝っており、反省しているつもりです。私もそうでした。
ですが、本人の心の中にあるのは、
- 謝れば許してくれるんじゃないか
- これだけ私が困っていたら助けてくれるんじゃないか
- 私のこの辛そうな姿をみても、まだ復縁せずにいられるだろうか
というような計算高い心なのです。
その心の中には、
「これだけ辛い思いをしているんだから、許してくれよ!」
そういった、怒りにも似た不満の気持ち、相手への依存した気持ちが隠れているんです。
こんな気持ちが見え隠れする相手に対して、元彼・元カノは決して心を許してくれません。
「自分が楽になりたい、救われたいがために、元彼・元カノは我慢して復縁してくれ」と、そう言っているようなものですから。
そんな都合の良い話は通りません。
許してほしいのは、自分が辛いから
「許してほしい、復縁してほしい」
そう思うのは、相手のためを思ってのことではないですよね。
自分が失恋して辛いからです。
もっと言えば、自分がフラれたことで“自分が価値のない人間だと宣言された気がするから”辛いのです。
相手を失ったということによる辛さと同じぐらいかそれ以上に、“自分というものの価値”がないがしろにされた気がして、ダメージを負っているのです。
あなたの辛さは、相手を思ってのことではないのです。自分が可愛いだけなのです。
このような事実を受け止めるには、心が耐えられないかもしれませんね。
しかし、あなたはこれまで、ずっとこのように自分を過保護にしてきたのです。
この過保護の状態では、復縁はできません。
自分というものの殻をいくらむいても、いつまでも自己愛ばかりが出てくるからです。
自己愛という殻を捨て、相手をただ純粋に思う気持ちを発揮しなければ、復縁は難しいでしょう。
ではどうすれば良いのでしょうか。
失恋の痛み、苦しみをしっかりと味わう
何度も電話をしたり、LINEを連続で送ったりしてしまうのは、失恋の苦しみから逃れたいがためです。
「反省しています。後悔しています。だから返事を下さい」
こういう風にすぐに反応を求めるのも、苦しみから少しでも逃れたいという思いからです。
ですからまずは、この苦しみと向き合うことにしましょう。
彼氏、彼女を失ってしまった辛さ、切なさなどを、じっくりと感じ切るのです。
落ち込んで、悔やんで、徹底的に、自分をどん底に落とし、ひたすら一人で、自分の心と向き合ってみてください。
自分の心と本気で向き合うことで「何とかしなければ」という焦りが解消されていきます。
苦しさのあまり「早くどうにかしたい」という焦りが、状況を悪くしますから、まずは自分の痛みを感じ切ることで、この焦りにとらわれている自分を開放してあげましょう。
感じ切ることによってやっと、あなたが心の底に秘めている、本当に相手に伝えるべき本音が出てくるのです。
元彼・元カノへの気持ちを紙にしたためましょう
漢字を覚えたり、英単語を覚える時に紙に書いたりしましたが、紙に書く、という行為は自分を客観的に見つめることにとても役立ちます。
いまの焦っている、苦しんでいる状態のまま、電話をしたりLINEやメールを送ってしまっては、どうしても自分よがりの内容になってしまいます。
電話で伝えたいこと、メールで伝えたいことを一度、しっかりとまとめて紙に清書してみることで、冷静に本音を相手に伝えることができるでしょう。
そしてその電話やメールの内容で気をつけたいのは、「私」「僕」「俺」が「こう思った」、「こうだった」という文章は極力控える点です。
なぜかはお分かりですよね。
主語を「私」ばかりにしてしまうと、そんなつもりがなくても、自分よがりの話として伝わってしまいがちだからです。
ですから、書き終えた文章に「私」があまりにも多い場合は、その「私」を、「君」「あなた」や恋人の名前など、相手を主語とする文章として書き直すことができないか、を考えてみて下さい。
たとえば
×「私が辛い思いをさせた」
◯「あなたに辛い思いをさせてしまった」
というような形です。
こうすることで、相手目線の言葉として語りやすくなるでしょう。
許しを乞う、救いを求めるのをやめる
そしてこの3つ目はかなり厳しい選択です。
しかし、非常に効果が高いです。
極端にいえば“復縁を諦める”という感じになりますが、何もそこまでは求めません。
復縁は諦めないにしても、相手に復縁するかどうかの選択権を与えてしまうということです。
つまり、自分が悪かった、後悔している、反省している、と言っておきながら「復縁したい」とすぐに復縁をもちかけても「本当に反省していない、口先だけだ」と思われるのがオチです。
本当に悪いことをしたと思うのであれば「許してもらえなくても仕方がない」と考えるべきかもしれませんよね。
「何が何でも復縁したい」
「あなたを幸せにできるのは私だけだ」
そう思われるのは自由です。
しかし、それはあくまでも、あなたの思いであり、相手がそう感じているかはまた別の問題です。
あなたを許すかどうか、あなたと復縁するかどうか、は相手が決めることでもあります。あなたの一存で決めることはできません。
ですから、復縁するかどうかの選択権を相手に譲ってしまうのです。
これはとても勇気が要ります。もしかしたらノーを突きつけられるかもしれません。それは非常に恐怖です。
ですが、これを相手に委ねた瞬間に、相手はあなたを信用するのです。
「本当に反省しているのだな」と。
ですから、最後の最後の武器として、これを使うのもありでしょう。
具体的にどうするか、は次のとおりです。
まず、自分の痛みを感じ、そして自分の思いを紙にしたためます。
この2つの行程がしっかりできていなければ、相手にあなたの本心は伝わりません。独りよがりの表面の気持ちしか伝わらないからです。
ちゃんとその2つを済ませた上で、次の7つの気持ちを恋人に伝えるのです。
- 私は本当に心の底から反省した。
- そして私は心の底から復縁したいと思っている。
- でも、あなたにこれ以上の負担をかけるわけにはいかない。
- 私は何よりも、誰よりもあなたの幸せを願っている。
- あなたの幸せのためなら、どんなことでもする。
- だから、困った時はいつでも助けるから、絶対に連絡してほしい。
- あなたは◯◯なタイプだから、××の時には、気をつけるんだよ。
これはまず1で反省の気持ちを述べ、2で復縁したい気持ちがあることをキチンと伝えます。
そしてその上で3のように無理に復縁を迫らないことをあくまで“暗に”ほのめかします。身を引いている覚悟を示すわけです。
そして4、5で、あなたの相手を思う気持ちを本気で伝えます。
さらに6、7であなたが恋人にとってなくてはならない心の支えとなる存在であることを、これもあくまで“暗に”にほのめかすのです。
これはもう本当に覚悟を決めた時の手段です。
あなたの覚悟と愛が強ければ強いほど、成功確率は高まります。
まとめ
失恋をしてしまうと、どうしても動揺して、自分よがりな考え方が出てきてしまいます。
こういったピンチのときにこそ、自分の心の汚らしい部分が出てきてしまうのです。
自分にこんな面があったんだな、こういう行動をとってしまうものなんだな、と自分を理解し、受け入れて、新しいステップを踏むことが大事です。
復縁へのトレーニングは、単に復縁するだけでなく、心も同時に成長させてくれます。
ぜひ前向きに復縁に取り組み、復縁と心の成長を果たしていきましょう。