共依存カップルの恋愛がもたらす恐ろしい話

共依存カップル、暴力、DV

「共依存」という言葉は最近、雑誌などでもよく見かけるようになりました。

実際、共依存カップルは、いまどきはもう珍しくありませんよね。

サイトをご覧のあなたも「もしかして、私もそうだったかも?」と

思われている方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回、共依存とは一体何なのか? それを記していきたいと思います。

 

共依存カップルとは?

私は精神疾患の方のケアをしていた時期があり、

共依存状態のカップル、あるいは親子をしばしばみてきました。

 

共依存というのは、ようはお互いがお互いの存在に依存し合っていて、

自立できていない状態に陥っていることを指します。

 

よくあるパターンは、

ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力、DV)彼氏と、

それを養う彼女の関係です。

 

普通はDV彼氏だと分かると、彼女はすぐに別れますよね。

「こんな暴力を振るうような男は最低だ。付き合い切れない」と。

 

ですが、共依存体質の彼女の場合、

「この人は私がいないと何もできない」

「暴力は彼の愛情表現だ」 などと思い込んでしまい、離れられないのです。

 

上は極端な例ですが、そこまで極端でなくても、

例えば、彼女に対して見下すような言動をする彼氏もいますよね。

 

そういう彼氏に嫌気がさして、彼女も別れようと思うのですが、

その度に彼氏が「悪気はなかった」「そんなつもりじゃなかった」

などと泣きついてきて、別れられないケースもあります。

 

このようにして、定期的に相手の愛情を図るかのように、相手を試す行動を取り、

受け手側も、その駆け引きに乗らなければいいのに、

相手の挑発につい乗ってしまうような関係も同じく共依存です。

 

 ※ちなみに、DV彼氏も、暴力を振るったあとに

「許してくれ」「魔が差したんだ」と手のひらを返して

謝ってくる場合があります。

これで女性もつい気を許してしまいますが、

これは共依存の特徴の一つですのでご注意下さい。

 

共依存にみられる心理状態とは

好きな人に意地悪をする心理

子供の恋愛などでよく見られる行動に

「好きな子に意地悪をする」というものがありますよね。

この心理としては、好きな子の気を何としても惹きたい、注目されたい

という気持ちがあります。

 

人間の心には“無視されるぐらいなら嫌われた方がまし”

と考える性質があるんですね。

たとえば、共働きで両親が忙しい場合、子供が非行に走ったりしますよね。

たとえ世間的には非行であって、悪いことであっても、

何かしらのアピールをして気にかけてもらいたいものなのです。

 

ですから人間は、わざと意地悪なことをしますし、

挑発的なことを言ったりもします。

たとえそれが良くないことであろうと、かまってほしいのです。

 

ここで重要なのは、共依存を助長している、たとえばDV彼氏がいますよね。

「どうしてもそのDV男が絶対に悪い!」と思ってしまいがちなのですが、

DVをされてしまう女性側も、ときには悪い場合があります。

 

というのは、共依存の場合は、

女性側も「暴力をふるをわれることで、相手にされている」

という実感をもってしまいますから、

わざとDVされるような状況をつくろうとしてしまったりします。

それは意識的な場合もありますし、無意識的にやってしまう場合もあります。

 

ヒモ彼氏を支えてしまう心理

たとえばヒモ彼氏が世間にはいますよね。

ヒモ彼氏を献身的に支える女性というのも、ときには問題ありです。 

 

その「ヒモ彼氏に頼られている自分」=「愛されている」

という間違った解釈をしてしまい、その状況を改善しようとせず、

ヒモであることを許容してしまうのです。

 

そしてヒモ彼氏の方も、自分がヒモであればあるほど、

だらしなければだらしないほど、相手からの援助が得られるものですから、

どんどんダメ男になっていってしまいますが、

それをすべて彼女が受け入れてしまうので、状況はますます悪化するのです。

 

こういった状況には、渦中の本人達は全く気づいていません。

意識することなく、共依存の関係性になっている場合も少なくないのです。 

 

共依存は本人たちには気づきにくい

共依存におけるDV

共依存は、愛情や人情と混同しやすいため、

本人たちの中で、問題の原因が全く見えません。

ヒモ男はヒモであることが当たり前になり、

DV男が暴力を振るうのが当たり前になるのです。

 

依存彼女がそういう関係を望んでしまっているわけですから、

彼ら自身もDVをやめたくても、やめられない場合があるのです。

 

傷つけられている女性側も、相手の行動の全てを

無条件で受け入れることが当たり前になったり、

自分が傷つけられることが当たり前になってしまっていたりします。

 

DVなどの露骨なケースの場合は、まだ気がつきやすいのですが、

言葉の暴力や、金銭的に不自由な関係などモラルハラスメントの問題の場合、

本人たちにとってはもう当たり前のことで、

際立った問題として考えていない場合もあります。

 

共依存は、本人たちが気付きにくいのが特徴で、

それが知らずに問題を大きくしていることがあるのです。

 

共依存の防ぎ方とは

フラレてしまっている現状はあまり関係ないかもと思いがちですが、

交際していたころをよく思い出してみてください。

共依存関係に陥っていませんでしたか?

 

もしあなたが「共依存に陥っていたかも」と思われる場合は、

たとえ復縁しても、また共依存の関係になってしまいますし、

そもそも、共依存の関係を相手が避けたいと思って、別れたのかもしれません。

ですから、あなたの中の共依存体質を取りのぞく取り組みを、

いまから始めていきましょう。

 

悪い自己犠牲をやめること

まず、「悪い自己犠牲」をやめることから始めなければなりません。

 

良い自己犠牲と悪い自己犠牲の見分け方は、自分が嬉しいと思えるかどうかです。

 

相手が喜んでいるし、相手の為になること「だから嬉しい」

これは良い自己犠牲です。

 

相手が喜んでいるし、相手の為になることだけど辛い。

これは悪い自己犠牲です。

悪い自己犠牲は、共依存を招きます。

できるだけ、こういった関係は避けるように気をつけましょう。

 

普段の生活の中でも、自己犠牲的な行動をとりすぎていないか

良く注意してみて下さい。

 

普段の家族関係、職場関係を見つめ直し、

共依存体質を改善していくことで、復縁は近づいてきます。

 

また、無事に復縁できた後も、

彼氏(彼女)と良好な関係を築いていけるかと思います。

 

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