猜疑心と嫉妬心が復縁を阻害しており、どうすれば良いか、というご相談を頂戴しました。
次のような内容です。
やまとさん、初めまして。M子です。
復縁講座のメルマガを拝読する事になってからまだ日が浅いのですが、私にとってはとても為になる内容で配信が楽しみです。
さて、今回の議題になっている〇〇についてですが…私の場合は「猜疑心」と「嫉妬心」ではないかと感じました。
パートナーにとってはどちらも鬱陶しい感情ですよね。末長く幸せなお付き合いを続ける為には、是正しなければならない感情である事は理解しているのですが…どうしても抑える事が出来ないのです。
何故、私が彼氏に対して強い猜疑心と嫉妬心を抱いてしまうのか、自分でもおおよその見当はついているのです。それは初めての彼氏に浮気された事が原因ではないかと。
目の前にいる相手が、自分を裏切った最初の彼とは全くの別人格である事を理性では理解していても、感情が理解出来ないと言った所でしょうか…。 所謂、内面的な自分磨きに関してはこの二つの感情のコントロールを第一の目標にしているのですが、正直自信がありません。
ありがとうございます。M子さんのお気持ち、大変深く理解できます。
私もかつて通ってきた道です。
それでは今回、この猜疑心と嫉妬心の解決方法について語っていきましょう。
疑う気持ち、それは悪いことなのか?
それにしても、猜疑心とはまた、難しい言葉ですね(笑)
ようは疑う気持ちということです。
私の世代では、Mr.Childrenの昔のアルバムに「深海」というアルバムがありましたが、その中のある曲に猜疑心という言葉が登場していたのをふと思い出しました。
というどうでもいい話はさておき、本題に移りましょう。
この猜疑心と嫉妬心をどうしたら良いか、ということですが、これはまず、どうにもならないこと、と思った方が早いです。
この方はとくに、浮気をされたことがあるとのことですから、疑り深くなって当然です。
別の方のご相談ですが「過去に浮気された経験から疑り深くて、どうしたらいいか」と、ある復縁アドバイザーの先生に相談したところ、「過去の相手は過去の相手であり、今の相手とは違うので、別の目で見てあげないと相手には失礼です」と言われたそうです。
まあ、そりゃたしかにそうですし、私もそういう答え方をすることもありますが、そう考えてそう実行できたら苦労はないわけで、「前の相手と新しい相手は違う人間だ!」と分かっていても、ついつい不安になってしまうから、悩んでいるわけです。
そういう身も蓋もないアドバイスをしないのが、やまとの良いところです(笑)
実際、疑う気持ちなんて、勝手に湧き上がってくるものですから、理性でどうにかコントロールできるものでもありません。
- 気を紛らわせましょう
- 割り切りましょう
そう思っていても、そうできないから困るわけです。
できたらやってるわ! と(笑)
認めることは辛いこと? いや、逆に楽になります
「しかし、やまとさん!どうにもならないとはそれにしても酷すぎませんか?どうにかして欲しいから相談しているんです!」
たしかにおっしゃるとおりです。
何も対策がないと相談を投げ出すのかって話ですよね(笑)
しかし、それでもあえて申し上げたいのは、やはりまずは、猜疑心と嫉妬心をもつ自分を許してあげること、認めてあげることが大事だということです。
自分の生き方の中で、そう生きようと決めてきたわけですから。
その過去はそれで良かったわけです。
あなた自身が最善を尽くしてきた結果、そういう生き方で生きてきたわけです。
そう認めることです。
逆に、認めてしまえば、少し楽になります。
嫉妬心が出てきても「いつもの嫉妬心が出てきた」と考えるわけです。
- 悪い癖が出てきたなー
- 自分らしい癖が出てきたなー
こう考えましょう。
人は、無くて七癖ということわざにもあるように、何かしら癖があります。それが生きてきた証です。
その癖が出てきているだけだと考えれば、少しマシでいられるはずです。
では次に、具体的な対処法に入ります。
問題は、猜疑心や嫉妬心ではなく、、それに対処する心
猜疑心ですが、疑う心は大事ですよ。
何でもかんでも信じ込んだり、善意に解釈したり、悪い人間だと決めつけたりせず、色々疑ってかかるから、真実にたどり着けることもあるし、冷静に物事がみられるわけです。
だから、疑う自分は、それはそれで良いわけです。
では、何がダメなのか?
疑う心にしても、嫉妬する心にしても、それ自体、実は誰にも迷惑をかけません。
疑おうが、嫉妬していようが、じっと黙って口を閉じていれば、それで何かが変わるわけではない。
あなたは苦しいかもしれませんが、我慢してやり過ごせば、何事もありません。
何事も起きないのです。
じゃあ、何がダメなのかといえば、ここまで言えばお分かりになるかと思いますが、それで取り乱すことです。
我慢してやり過ごせば良いのです。
疑おうとも、嫉妬しようとも。黙っていれば。
しかし、人はそれができません。
つい、口を出してしまったり、怒ったり、キレたり、問い詰めたり、絡んだりしてしまいます。
結局、そこが問題なわけです。
これが自分だ、と認めることと、それを相手にぶつけることは別のことです。
問題は、猜疑心や嫉妬心ではなく、その気持ちを、どのようにして相手に向けるか、なのです。
自分の性格は自分の性格で良いわけです。
しかし、その自分の性格で、人に迷惑をかけたり、人を困らせたりすることが、あなた自身のポリシーに反しないでしょうか?
自分らしさは自分らしさで良い。
自分の生き方があっても良い。
でも、同様に相手にも考え方があり、生き方がある。
その中で、自分の考えを押し通そうとしたり、自分の考えの正当性を相手に認めさせたり、不満をぶちまけたりするために、相手の気持ちを踏みにじってしまうのは、ちょっと違うと思うんですね。
嫉妬心などの伝え方、これが間違っているんです
この違い、ここまで読んでお分かりになりましたでしょうか?
自分の猜疑心と嫉妬心、この心自体は悪いことではない。あなたらしさだから。
しかし、これらの気持ちを、相手に悪い形で伝えてしまうこと。これがダメなのです。
「といってもやまとさん! 伝えたくなる気持ちは我慢できません! どうしても疑いの気持ちを相手にぶつけてしまいます! 嫉妬心で心が焼き切れそうなので、どうしても相手に伝えなくては気が済みません!」
そう思われる方も多いでしょう。
私もその気持ちはよく分かります。
- 間違っていることと心は分かっていても、ついついやってしまう
- イラっとしてしまう。怒ってしまう。怒鳴ってしまう
- 相手に嫌われると分かっていても、爆発してしまう
よく分かりますよ! 私もさんざんやらかしていましたから(笑)
「じゃあどうすればいいんだよ! 何をどう解決したらいいんだよ!」
そう思われるかもしれません。
これはですね、解決法と性格って、全然関係ないことにまず気づいて下さい。
対処法は、意外と簡単
性格は、ほぼ、どうしようもないです(笑)
なかなか変えられないです。
しかし、解決法は、対処法ですからね。
対処法はできます。
炭火焼きの焼肉屋さんに行って、カルビなんかを注文すると、脂が燃えてすごい火が出たりしますよね。
そんな時のために、気が効く焼肉屋さんは、予め氷をもってきてくれていたり、火を見て氷を持ってきてくれたりします。
これが対処法です。火が燃え上がっても、氷を入れたら良いわけで、この氷を入れるような方法が、コミュニケーションでも出来れば良いのです。
(逆にわかりにくい? このたとえ笑)
そしてその方法ですが、、
まず、怒って言ったり、気を悪くしました! というような態度を丸出しにしてしまうのが良くないわけです。
ですが、そうしないために、何も言わない、となると、これもあなたの負担になります。
それならどうすれば、というわけですが、簡単に言えば、言い方の問題なわけです。
- 疑っていることを本気になって問い詰める
- 冷静さを欠いて、問い詰めまくる
こういうことがダメなわけで、理性的に対応すれば良い。
その理性的な対応が難しい、とお考えかもしれません。
いざとなったらキレてしまいそう、と。
「(笑)」これは最強!
そこででてくるのが「(笑)」を入れて伝える方法です。
メールであれば、
- 「毎日毎日、夜遅くまでどこに行ってるんだか(笑)」
- 「まーた、あの黒髪の子と遊んでたんでしょ(笑)」
といった感じで送る。
あとは絵文字もうまく使いましょう。
要するに、不快であることは伝えながらも、笑いでごまかす。
相手に重い性格だと思われないようにするわけです。
本気じゃないよ、と。
不満は伝えるけれど、大人の余裕はまだ持っていますよ、と。
それを伝えながら、指摘するわけですね。
これが結構、効果があります。
自分の気持ちもわりと晴れますし、相手にもわりとしっかり伝わります。
これを責める口調で言ってしまっても伝わりませんし、逆ギレされる可能性も高いです。
しかし、笑いを入れることで、あなたが本気で否定しているわけではない、という雰囲気になりますから。
あなたとしては本気で指摘しているわけですから、もっと真実味をもたせたいかもしれませんが、普通の感覚があればこれぐらい遠回しに伝えても頭に残ります。
1回では伝わりませんから、継続的に何度かやんわりと伝える必要があります。
一撃で決めようとせず、少しずつ洗脳する感じで、相手にやんわりと理解してもらいましょう(笑)
あなたのキャラ付けも大事
あなた自身が結構、面倒な性格と繰り返し言っておくことも良いでしょう。
- 「私は粘着質だから(笑)」
- 「結構、根に持つタイプだよ(笑)」
- 「わりと気にするほうだからね(笑)」
みたいな感じで、こちらも笑いを交えつつの軽いトーンで、繰り返し伝えておくと良いと思います。
いずれの場合も、重くならない空気感が大事です。
マジモードにならないよう気を配りましょう。
マジモードになった途端、あなたは相手の支配下、軍門に下ります。
恋愛ゲームというのは、精神的に優位に立った方が勝ちなのです。
主導権争いを根気よく行っていき、相手を上手にコントロールすることができれば、あなたは恋愛巧者と言えるでしょう。
猜疑心や嫉妬心で自分を抑えられないとき
猜疑心や嫉妬心で自分を抑えられないときもあるかもしれません。
こんなときは、まずはマインドフルネスをやってみるということですね。
ここでは触れませんが、マインドフルネスというのは瞑想のことです。
瞑想だと宗教くさいので、最近はマインドフルネスと言って、グーグルとかそういう大企業も取り入れているそうです。
頭の中を空っぽにするトレーニングです。
これが難しいという人は、自分のこの猜疑心、嫉妬心をもってしまった理由を深く思い出すトレーニングをしてみると良いと思います。
痛みが伴いますので、あまりに辛い過去がお持ちの方は、心療内科などの専門機関に相談の上、行ってください。
過去に浮気された経験や、寂しい思いを思い出すかもしれません。
これは、じっと思い出すだけで、トレーニングになります。
痛みや苦しみは、思い出すだけで相対化できます。
ただし、気持ちに負担のない程度に行ってください。
苦しくて苦しくて仕方ない時、あえてじっと、深呼吸をしながら、辛い気持ちをゆっくりと思い出し、思い出しながら気持ちを鎮めるのです。
辛い思い出を少しでも相対化できたとき、心がわずかに落ち着いていることに気づくはずです。
これを定期的に繰り返していると、完全に痛みが取れるわけではないですが、少し、ましになるはずです。