元彼と体の関係だけが続いている、ある方から、こんなご相談をいただきました。
以前お話しさせていただいた彼が都合よく私を扱うという行動を無意識でもしていたと気付き、罪悪感を強く感じたようで私と極端に距離を置こうとしています。
「歪んだ関係をやめよう、お前ももう薄々気づいてるはず」
「こんな関係友達じゃないし、お互いよくない」
「こんなこと言うのも酷だと思うけど、俺は新しい彼女がほしい」
テスト勉強一緒に、と誘ってみると承諾はしてくれるのですが「学校で勉強しよう、君にくっついちゃうから家には上げない」など言われてしまいます。
また、私のゼミの女の子の事を可愛い、気になってると言っています。仕方ないことではありますが大分これには傷ついていたりします。
とても不思議なのですが、距離を置こうとしているのに電話がかかってきたり、電話口で少し感情を露にしたり、彼の家に置いてある私の服のにおいを嗅いでいたりします。また匂いつけようか? と聞いてもそういうことはしないって決めたからと返されてしまいます。それに加えて人肌が恋しいとよくぼやいていました。
彼は真面目な人です。ですが男性には代わりありません。
男性は本当に気持ちがなくてもこういうことをするものなのでしょうか…?
歪んだ関係をやめようと話し合いしたときも気付いたら君の服に手を伸ばしてしまってるなど言われてるのでよく分からないばかりです。友達と思っているのかさえわかりません。
私はどうすればこの状況を打破できるのでしょうか…?
もう諦めるしか道はないのでしょうか?解決策をご教授いただけると大変ありがたいです。
こんにちは、やまとです!
最近、男性が持つ罪悪感についての相談が多いです。
そして、だいたいこういう話は、体の関係とセットになっています^^;
罪悪感=体の関係、というのはありがちな展開なので、思い当たる方はぜひ、じっくりお読みください。
理性と欲望の狭間で苦しむ男たち
男性というのは、何かと罪悪感を持ちがちです。
これはやはり、理性がある一方で、猛烈に欲望に支配されてしまうからなんですね。
とくに、若い頃はひどいです。
面倒なので自分で処理するという人も多いですが、身近に性の欲求を発散する相手がいたら、好きでない相手でも、外見や内面が許容範囲であれば、手当たり次第、手を出したくなります。
脳科学者の中野信子さんによると、男性は性的な欲求を司る「脳下垂体」が女性の2倍あり、欲求を高める男性ホルモンの「テストステロン」が女性の10倍以上あるそうです。
つまり女性よりも10倍ぐらい性に左右されてしまうのが男性なわけです(笑)
かつては、私もそうでした。
恋愛がある程度、テクニックでどうにかなると気づいた10代後半から20代前半は、当たり前のように二股以上していました^^;
クズです^^;
ただ、私の場合はそこまで欲求に左右されませんでしたが、私の友人なんかは、欲望がすごい人もいました。
そういった人は、そういう店に通いまくりです。
正直言って、彼女がいたり、結婚していても、3分の1くらいの人は、そういうところに通っています。
男は猿だと言いますが、本当にそうです。ひどいもんです。
据え膳食わぬは男の恥?
よく女性は「なぜ好きでもない人と、そういうことができるの?」と言います。
男性からすれば、一定の許容範囲を上回っていれば、誰でもOKなんです。
いわば、広く浅い意味では、女の子全般が好きなのです。
女の子みんな好きなわけです。
女性からすれば不潔かもしれませんが、それは女性の本能なわけです。
自分の遺伝子を優先して残して欲しいと思うわけですから、男性のそういうところは不快になります。
男性は男性で、より多くの子孫を残したいので、好きのハードルが低いのです。
また、猿であればあるほど、仕事ができたり、頑張り屋だったりするので始末が悪いです。
欲の強さはそのまま、バイタリティに変換できます。
つまり、男にとっての欲求は、そのまま生命力と言えますので、切っても切れない関係なのです。
男性の本能は、現代社会では通用しない
しかし、これが原始時代なら良かったのですが、いまは現代ですから、そんな欲望はまかり通りません。
品行方正な倫理観が求められます。
そうなると男性は、自分のアイデンティティに罪悪感を持ち始めます。
欲望に対して、否定しようという心理が働きます。
本音では、何人も彼女が欲しいわけです。
しかし、現実に許されているのは1人。
であれば、最も好きな子を探したい。
でも、欲求は発散したいし、セカンドとして、元カノが居てくれるのは助かる。
ところが、そんなことは現代では許されない。
そこで出てくるのが罪悪感という言葉です。
- 別れているのに、体の関係だけ続くことに罪悪感を感じるから、もう会わない方がいい
- 優しくされても、何もお返しできることはないから、もう会わない方がいい
- 俺では君を幸せにできないから、会わない方がいい
- もっと安定した仕事をしている人と幸せになって欲しい
そう言いながら、寂しそうな目つきをして、同情を誘います。
それに心を動かされた女性はまた、その男性が愛しくなり、体を許してしまいます。
男が言っているこういったことは、ほとんど嘘です。
全くの嘘というわけではなく、そう思っている気持ちもあるのでしょうが、たいていは方便です。
そういった自虐ネタをブチまけて同情を誘い、結局は体の関係につなげるのです。
- 「なぜそんなことが分かるのですか?」
- 「本気でそうだと言い切れますか?」
- 「私の元彼は本気で悩んでいるんです!」
そう反論が来るかもしれませんが、これは事実です。その理由を次の段落で説明します。
罪悪感は方便 心の底では肉体関係を求めている
まず、私自身がこういうテクニックを使っていたということ^^;
そして次に、こういった相談は毎月何件も受けており、罪悪感と体の関係の悩みは、ありふれた定番パターンの一つとなっているからです。
そして決定的な事実として、もし本気で罪悪感に悩んでいたら、まず、あなたに会いません。
本当にあなたのためを思ってなら、会いません。
私なら会いません。
「私をまだ大切に思ってくれているから、元彼は会ってくれるんです!」
たしかにそういうことはあるでしょうが、だったら、体の関係にはなりません(笑)
人に理性がありますから。いくら男が猿のようでも、本当に猿ではないですからね。
自制できます。
自制できないのは、体の関係を求めているからです。
いわゆるセカンドの女として。
セカンドの女性にも愛情はある、、でも、、
「2番手の女でも、それはまだ私を愛しているってことでもありますか?」と、思われるかとしれません。
もちろんそうだと思います。
私は、愛情は残っていると思います。罪悪感というのは、あなたへの情もありますから。
しかし、油断できないのは、こういったケースの多くは、元彼に新しい彼女ができたり、新しい彼女と良い感じになった段階で、急に連絡を絶ってきます。
ある日突然です。
私はこういった方をたくさん見てきました。
こういった男性は、あなたに気遣って、今まで良い感じの女性がいることを伏せていたりもします。
なので、いきなり良い感じの人がいる、みたいな話になり、音信不通になったりします。
ですから、こういったタイプは優しさもありますが、豹変もするので要注意です。
大人にみえても、男は意外とガキっぽい?
こういったことを踏まえまして、お応えとしては、こんな男はガキであると理解することです。
こういったタイプは、罪悪感という感情を持つぐらいですから、ナイーブで繊細です。
繊細さゆえに、弁も立ちますから、理性的で、論理的です。
しかし、それはあくまで仮面であり、中身はわりと子供です。
自分の弱さを隠し、助けを欲しがっているマザコンだったりします。
彼が求めているのは、自分を救ってくれる女性
こういったタイプに対応するのに重要なのは、あなたの中の罪悪感を消すことです。
彼が罪悪感がどうとか言いだしたり、「あなたをかえって悲しませる」とか言いだしたとき、彼はあなたを試しています。
こう言って、あなたがどういう反応をするのか見ています。
そこであなたが、相手の話を真に受けたり、ショックを受けたり、悩んだ様子をしたら、相手は失望します。
悩んでいる彼を受け入れるお母さんでは無くなるからです。
彼が求めているのは、女性の広い心です。女性の強さであり、母の強さです。
彼は、あなたの中にそれが無いと見て、別の女性を探そうとしていますし、自分自身の存在を納得できずに罪悪感を抱えています。
彼が信じている(演じている)罪悪感という物語にあなたも入り込んで、一緒になって苦しむゲームをしています。
つまり、あなたの問題点は、彼を信じ切れていないことです。彼を疑うから結局、彼もあなたを信じ切れないのです。
もちろん、あなたとしては、無理もありません。
振られたわけですから。
振られた相手を、どうやって信じられるでしょうか。
「信じたあげく、また振られたらどうするんだ。。そのショックは計り知れないんだけど」
そう思われるでしょう。
しかし、この場合の私が言う信じろというのは、彼の人間性についてです。
結局、人間性を信じることが復縁には大事だったりします。
要するに、あなたと今、元彼が連絡を取ってくれている理由を考えてみて下さい。
それは体の関係だけではなく、彼の良心からですよね。
この良心というのは、要は罪悪感と同じことです。
彼の「試し行為」を真に受けるな! 笑って切り抜けろ
彼は自分の欲求を悪いことだと考えている。
でも、その欲求で、あなたと繋がれていることも分かっているはずです。
彼にとっては欲求かもしれないけれど、あなたにとっては大事な縁です。
それは彼にとっても分かっているはずで、だからこそ罪悪感があります。
しかし、先ほど申し上げたようにすべてが欲求ではなく、あなただから気を許せる部分もあるわけで、あなたでなければならない理由もあるはずです。
あなたが求められている理由は何でしょうか?
手軽に欲求を果たせること?
もちろん、そうかもしれません。
しかし、それって大事なことですよ。それだけあなたを身近に感じているわけですから。
身近である、つまり気を許せるということは、彼にとっても助けになっているはずです。
にもかかわらず、あなたが、彼にとっての「試し行為」である、
- 別れているのに、体の関係だけ続くことに罪悪感を感じるから、もう会わない方がいい
- 優しくされても、何もお返しできることはないから、もう会わない方がいい
- 俺では君を幸せにできないから、会わない方がいい
- もっと安定した仕事をしている人と幸せになって欲しい
といったようなセリフを、真に受けて焦ってしまったり、動揺してしまったら、そこで彼の信頼はプッツリ切れてしまうわけです。
ここでいかに動揺せずに、サラッとかわせるか、です。
笑いで切り返しても良いですし、「そんなこといちいち気にしなくて良いよ(笑)」と明るく切り返しても良いです。
たとえば、
- 「まあまあ、別に、ダメになったらダメになった時に考えたらいいじゃん(笑)」
- 「罪悪感を持つ気持ちは分かるよ。でも、一緒にいるときは忘れたらいいやん。私は別に気にしないから(笑)」
- 「また真剣な顔して(笑)復縁迫ったりしないから、先のこととか考えずに遊ぼうよ」
と、こんな感じですね。
これぐらい軽く返していたら、信頼を得ることができるのです。
そして、彼がもっと親密さを見せてきたら、真剣な話をすれば良いと思います。
- 「罪悪感がー」
- 「君に迷惑がー」
などと言っているうちは、それは彼の言い訳です。
そういう彼の方便に振り回されているうちは、あなたもまだ、おままごとの恋愛にハマったままです。
もし結婚したら、節約や単調な家事や不規則な生活が待っています。
彼の言葉のまやかしに騙されない、タフな人間になることが大事です。