「別れる時に、彼は私以上に泣いてくれました。私のことを『まだ大好き』と言ってくれました。だからとても期待してしまいます」
「彼女は大粒の涙をこぼしながら『こんなことになってごめんね。別れたいわけじゃないけど、自分でも好きかわからなくなった』と言ってくれました。なので、アプローチ次第ではどうにかなるのかな、と思っています」
最近、こういったご相談がとても多いです。
上記について、私が何を申し上げたいのかと言いますと、
「彼女(彼)が泣いていた」→「私をまだ大事に思っている」→「ということは復縁できるかも」
というパターンで復縁相談のメールを下さる方が多く、そしてそのように期待することは「危ういですよ」ということが申し上げたいのです。
一体、どういうことでしょうか?
相手が泣いていたら復縁率は高いって??
こんにちは、復縁アドバイザーのやまとです!
よろしくお願いいたします。
さて、どうも普通、復縁アドバイザーのみなさんは「相手が泣いていると復縁率は高い」とおっしゃるらしく、相談者さんも、私が逆に「危うい」と申し上げると、とても意外そうにされています。
確かに、相手に泣いてもらったら、気分も良いかもしれないですよね。
「自分のために泣いてくれている」と思いますから。
しかし、アドバイザーまでもその涙を信じてしまって、復縁希望者のみなさんを路頭に迷わせるようではだめですねー。一般的には、泣くからにはそれだけ「未練がある」と思うそうですが、それは偽復縁アドバイザーのアドバイスです(笑)
同じくアドバイザーとしての経験に即した私なりの考えもちょっとおききください。
相手の涙を信用してよいものか?
一見、「相手が泣いている」ということは、なんだかとても復縁に有利な気がします。
- 「泣いているということは、それだけまだ自分を思ってくれているからだ」
- 「泣いている以上、不本意ではないんだ」
そのようについ思ってしまいがちですが、これが大きな間違いなんですよー。
もちろん、相手は自分自身、単に、悲しみのために泣いているだけだと自覚されていると思います。
別れがつらくて、ただ、悲しくて。
しかし、その深層心理は全く異なります。
元彼・元カノたちは、泣くことによって、あなたとの関係を「整理」しているのです。
迷っているがゆえの涙?
これまで多数の復縁希望者たちが、その涙に騙されてきました(笑)
「別れようか迷っている」と泣く彼女。
「2〜3日したら、返事をするね」と言います。
2、3日後に連絡??
私の経験上、すぐに返事がこない場合、ほとんど振られる流れです。
これはサラリーマンの方でも、ご経験があるのではないでしょうか?
クライアントに新しい契約を持ちかけた時、難色を示しながら「持ち帰って検討します」と言われた場合って、たいていダメですよね(笑)
それと全く同じ。
「前向きに検討します」という言葉でももらわない限り、うまくいかないものです。
これは恋愛でも同じ。
相手がいくら泣いていようと「まだ好きな気持ちは変わらない」と言ってこようと、すべては口からのでまかせ。。とまでは言いませんが、少なくとも本人の中で迷っている部分があるのだとしても、私にはわかります(笑)
絶対にフる気まんまんだと(笑)
一体、どうしてこんなことになってしまうのでしょうか?
涙は、結論が決まっている証拠の涙
結局、泣いている、ということは、本人の中で結論が出ているから泣いているんです。
高校野球でも、甲子園出場をかけた決勝戦で、試合開始早々、泣いている人なんてまずいませんよね(笑)
涙が出てくるときというのは、試合が終わったあとはもちろんですが、あと1つのアウトで試合が終了するというとき、もう試合がほぼ決まっていて、結果が出る寸前だというときから、涙が溢れてくるものです。
そうです。
もう結論がほとんど出てしまっているから、涙が出ているのです。
気持ちが定まっていない段階では、涙は出ません。踏ん切りがついてしまっているから、涙が出るのです。
ですから、泣いている=未練、ではありません。
泣いている、ということはもう、相手の中で結論が出ているのです。別れよう、と強く決意したから、泣くのです。
涙は、相手の作戦かも? そう冷静に考えられる強さをもつ
また、涙にはいろいろな意味があります。
- あなたとは本当は別れたくないというフリをするためのアピール
- 自分もこれだけ悲しんでいるのだ、だから理解してね、というアピール
- 自分がフった悪者になりたくないアピール
- 円満な別れを演出するためのアピール
- 悲劇のヒーロー、悲劇のヒロインになりきっている
だいたいこういったところだと思います。
わざと嫌な書き方をさせてもらっていますが実際、深層心理的にはこういう部分があります。
「私の彼氏(彼女)に限って、こんなことは考えていない」と思われるかもしれません。
確かに、彼氏(彼女)は、表面的にはそうかもしれません。ただ、心の奥底の心理としては、こういった部分が間違いなくあると思います。
復縁を目指すというのは、戦略的なものですから、相手の行動を客観的に把握する必要があります。
相手が泣いているときに、その涙を信じ込もうとせず、一体、どういう心理で泣いているのだろう? というように、論理を組み立てて行動した方が、復縁成功率は高まります。
逆に、
- 相手が泣いているから自分も泣いてしまう
- 相手の悲しんでいるアピールを真に受けて「なんて良い子なんだ」と感動してしまう
- 私はなんて心優しい子と恋愛ができたんだとか思ってしまう
というように、感情輸入してしまうと絶対にうまくいきません。
涙を見せられると、本当に気持ちがグラつきますが、これは相手の戦略だと思った方が良いかもしれません。
上の5項目を参考にして、涙の意味を探ってみてください!
涙は、揉めたくないという意味。ドラマのように綺麗な別れ方をしたいと思っている
基本的に、相手が涙をみせるのは「円滑、円満」に別れるためです。
別れたいけど、自分のせいにはされたくない。
かといって相手(あなたのこと)に責任を押し付けると、もめてしまい、コトが荒立てられてしまうため、それも避けたいわけです。
(泣きながら「私のせいだよ」とは言ってきますが、これは本心ではありません)
とにかく、自分は傷つけたくないし、相手も傷つかないで、すべてを綺麗に清算したい、というのが涙の理由だと思います。
涙につい、同情してしまってはいけません
涙を見せられると、つい同情してしまいますよね。
「こんなに俺のために泣いてくれている。相手だって悲しんでいるんだ。これでは相手を責められないな。彼女のためにも、別れた方がいいんだ」と、こんな結論を出してしまいます。
しかし、よく考えると、なんとも身勝手な話ですよ。同情を誘って、お互いの問題を解決・整理しようともせず、涙で適当にお茶を濁して別れたいわけですから。
ですから、涙を見せてくる相手に、同情してはいけません。
「相手だって悲しんでいるんだ」なんて、絶対に思わないことです。相手は単に、悲劇のヒーローやヒロインになっているだけのこと。
あなたのために泣いているわけではありません。言い方は悪いですが、利己的に泣いているのだと思った方が良いです。
涙の別れを迎えた時、どうすれば復縁できるのか?
涙を見せてくる相手は、先ほども申しましたが、もう心の中で結論を出しているのです。
あなたが仮に「どうしても別れたくない。君だって、別れたくないんだろう? だったらもう一度考え直してくれないか?」などと言ったとします。
もしかすれば元彼・元カノは「考え直す」と言うかもしれませんが、絶対に結論は「やっぱり別れましょう」だと思います。相手の心の中は、テコでも動きません。
嘘泣きとは言いませんが、決してあなたを思ったり、復縁の可能性があるような涙ではありません。
別れを決意した涙なのです。
ですから、あなたとしては一度、身を引くことが大事です。
しつこく「別れたくない」「ワンチャンスが欲しい」などと言ったとしても、相手としたら「こっちは幕引きのために涙までだしているんだよ。もう後には引けるか」とかえって意固地になってしまいますから、得策ではありません。
むしろ、重要なのは、その涙に取り合わないことです。
私の復縁の鉄則として「場の雰囲気が暗いと復縁できない」というものがあります。
暗い雰囲気の中で、復縁しようなんて誰も思いません。
復縁には将来をイメージさせることも大事ですから、明るい未来が見えてこない関係に、相手が乗っかってくるわけがありません。
その意味でも、涙している相手の気持ちを真に受けて会話を続行すると、絶対に復縁できません。
涙という相手の戦略を、無効化すること
ですから、涙している相手と復縁をするのであれば、重要なのはその涙に取り合わないことです。
まず、暗い雰囲気を脱することをから始めましょう。
相手が泣いていたらまず「もう泣かなくていいよ」と笑いかけましょう。
「わかったから」などと制して、とにかく泣き止ませることに集中しましょう。
そして、暗い雰囲気を脱するために、できる限り楽しく振舞って、そしてお別れをしましょう。
別れたあと、再度連絡するときも、あのときの泣いていた空気感を出させないような感じのメールを送るように工夫してください。
涙、という相手の武器をとにかく封じることです。
そして、違う空気感をあなたが演出し、また「新しい関係」を築いていくイメージで対応すると復縁は近づきそうです。それについては下記の記事を参考にしてください。
また、メールの送り方については、一般的な復縁パターンと同様の攻め方で大丈夫だと思います。下記の記事を参考にしてください。
>返信がくる復縁メール(LINE)の書き方…メールが続かないときの注意点は?
このように、涙を否定し、新しく新しい関係を築くことが大事です。
気分が明るくなれば、相手も関係を考え直します。
楽しくないから結局、フラれてしまうのです。
あなたと一緒にいて楽しければ、涙も悲しみも、関係のスレ違いもすべて、妥協できるものです。
我々の心はそんなに難しくはできていません。
- 彼氏・彼女を楽しませること、そして自分も楽しむこと。
- もう二度と、泣かせない。
- 明るく楽しく過ごす。
こういったことを心がけてアプローチしてみてください。
あなたの新しい面に、相手は気づくはずです。