「元カノとは職場で毎日顔を合わせるものの、復縁しようにも、元カノに何て話しかけて良いのか分かりません!」というご相談をいただきました。
ありがとうございます。
確かに、話しかけるきっかけと言いますが、言葉のチョイスであったり、テンション、語り口をどうすれば良いのだろう? と悩まれるお気持ちはよく分かります。
今回は、そういった方への解決法について語っていきたいと思います。
復縁のトーク力は、お年寄りの会話力から学べる
ところで先日、あるメルマガを読んでいましたら、とても良いことが書かれてありました。
「お年寄りに突然声をかけられたら、つい、返事をしてしまいませんか?」と。
なるほどなるほど!
私のみならず、あなたにも経験があるのではないでしょうか。
例えば、ベンチに座っていると、横に座っていたおばあさんが、いきなり「ええ天気やねえ」と声をかけてきて、思わず「本当ですねー! ポカポカしていますね」などと、答えてしまう。
たとえコミュ障の人でも、つい、にっこり応じてしまう、お年寄り特有の、無視できない雰囲気というか、パワー笑
先日なんか、私がバスに乗っていて、イヤホンをして音楽を聴きながらスマホをいじっていたのですが、それでも見知らぬおじいさんが道を尋ねてきました(笑)
いやー、すごいですね笑
このお年寄りの共感させようとする強制力というか、強さ。
これって、復縁にも通じる技術なんですよね。
心の壁を、どう乗り越えるかが復縁トークの仮題
「やまとは一体、何を言い出すんだ? 何がお年寄りのトーク力だ? 頭がへんになったんじゃないのか?」と思われたのかもしれませんが、お読み頂いたら意味が伝わるかと思いますので、もう少しお付き合い下さい。
復縁って、ようは一度は疎遠になった関係を再構築するものですよね。
一度は離れた関係をもう一度繋げるわけですから、そのためには出来てしまった壁を、取り除く作業が必要なわけです。
しかし、あなたもご経験があると思いますが、メールにしろ電話にしろ、もう元彼(元カノ)とは、元の関係ではないですから、何か会話にも壁を感じるわけです。
今までと露骨に違って冷たくなっていることもありますし、そうではなく、親しげにしてくれていたとしても、壁がある気がします。
この壁をどう乗り越えるか、は、重要な課題です。
しつこい謝罪や感謝は、相手との心の壁を厚くしてしまう
だいたい、こういうとき皆さん、反省しているとか、感謝しているとかを元彼(元カノ)に伝えて、壁を越えようとします。
悪く言えば元彼(元カノ)に取り入ろうとするわけです。気に入ってもらおうと。
しかし、この作戦は失敗します。
結局、取り入ろうとしたり、気に入ってもらおうとした時点で、あなた自身が自ら壁を認めてしまっているのです。
あなた自身が元彼(元カノ)に対して壁を感じているから、謝罪したり感謝したりし始めるわけです。そして結果的に、その壁を頑強にしてしまっているのです。
お年寄りのトーク力はすごい! 学ぶことは多い!
私がお年寄りの会話力に感じるのは、こういった壁をすり抜ける柔らかさです。
現代ではとくにそうですが、知らない人同士、会話をしません。
知らない人同士でいきなり会話をするのは不自然だからです。
しかし、お年寄りはそんなことを考えません。
可愛い赤ちゃんが電車に乗ってきたら「ボクちゃんは何歳?」と、ニコニコ話しかけます。
こういったとき、相手のお母さんは戸惑っていたりします。急に話しかけられるものだから、びっくりするんです。
でも、お年寄りの共感強制力には勝てない。
「まだ1歳なんで、話せないんですよ〜♪」などと、子供の代わりに答えたりします。
私が話しかけられた時だってそうです。
急に話しかけられて、ちょっとびっくりしました。
ただ、急に話しかけられたからといって、不愉快にはなりません。むしろ、何か良い気持ちになったなーと、心がほっこりします。
あなただってきっと、そうでしょう。
「なんだこのババア?急に話しかけてきて」と一瞬、思ったとしても、やっぱりほっこりするはずです。
これって、すごい技術ですよ!
子供だってそうですよ。
電車の中で、知らない子供に話しかけられたら、つい応えてしまいます。
「これなあにー?」とかいう感じで、いきなり話しかけてきたりするじゃないですか(笑)
お年寄りのトーク力のポイント
ここまで読まれて、ポイントは掴まれたのではないでしょうか?
1、自然な声かけであること
純粋無垢な、何の裏もない、ただ自然な声かけですよね。
この自然な声かけだと、人はついつい、反応してしまう。
これは一つのポイントです。
2、強制力があること
そしてもう一つは、強制力があること。
相手のことは御構い無しで話しかけてくる、堂々とした態度と雰囲気です。
話しかけたんだから、応えるのは当たり前だよ、と言わんばかりの空気感で話しかけてくるということです。
どうですか、あなたもこの記事の冒頭で私が「お年寄りが〜」と説明し始めた時、「やまとは一体、何の話を始めたんだ?」と思われたかもしれません(笑)
しかし、ここまで読み進められて、ようやく理解して頂けたのではないでしょうか。
「そうか! お年寄りや子供の何気ないお喋りだけど、このようにして復縁にも生かせるのだな」と思って頂けたのではないかなと思います。
面白いですよね。奥深いんです。
とはいえ重要なのは、どうやってこの雰囲気を出すか、ですよね。
大事なのは、相手に反応してもらうためのきっかけをつくること
ここまでのおさらいとしまして、
自然で、かつ、強制力のある声かけ。
これができれば、復縁は近づくと説明してきました。
なぜなら、復縁は、相手に返事をもらってこそ意味があります。
あなたがいくら反省していたって、いくら感謝していたって、いくら会いたいと思っていたって、元彼(元カノ)がそのあなたの言葉に響かなければ、何の意味もないのです。
悲しいですが、そういうものなんですね。
ですから、こういった、ついつい返事をしてしまう声かけというのは、是が非でも学ぶべきポイントなわけです。
では、どうすればお年寄りのように自然に、そして強制力のあるトークができるのでしょうか。
これには、意外なコツがあるんです。
口下手でも実践できる会話テクニック
それは、
「独り言を言うように、相手に話しかける」
というテクニックです。
「はあ? 何それ? そんなこと、意味があるの?」と思われるかもしれません。
ところがこれは実に有効で簡単なテクニックなんですよね。
思い出してみて下さい。
あなたが親しい友人と話していたり,家族と話しているとき、あなたは会話を組み立てて話していますか?
公式の場ではしっかりしゃべっていても、親しい仲だと、適当に話していますよね。
日本人の会話って、前半部分を聞き流しても、後半部分を聞いていたら、何とかなるそうなんです。
例えば、
「駅前にミスタードーナツができたけど、行ってみた?」
と、友達に話したとします。
日本人の脳の構造だと、この友達はきっと後半の「行ってみた?」をしっかりと聞いており、前半のくだりは、あまり聞いていません。
でも、「ミスタードーナツ」と何となく聞こえたので「ミスドでしょ? 行ったよ」と答えることができます。
逆に、英語は前半部分が大事です。
「私は、ラーメンに食べに行きたい」を英語にすると「I want to go eat ramen」ですが、前半部分の「want to」を聞いていないと、何をしたいのか分かりません。
日本語とは逆で、前半を聞き逃せないわけです。
その意味で日本人は、会話の後半に集中する脳の構造になってしまっているので、英語が苦手だという説もあるそうです。
ちょっと余談にそれましたが、要は日本人の会話は、極端な話、前半はすっ飛ばして、後半だけしっかり聞けば何とかなるわけです。
お年寄りから学んだ会話テクニック 実践編
仕組みを説明しますと、要は前半は独り言ですから「今日は天気がいいな」などと適当に独り言のように話すわけです。
そしてそのままの流れで「そういえば○○(元彼、元カノ)って今日は早番?」みたいな感じで、わりと自然に話しかけることができます。
これって、老人の会話術と同じです。
お気づきかどうかわかりませんが、初めに、独り言のようにつぶやきながら話しているんですよ、ご老人って!
私はこれを見抜きまして(笑)
「そうか、初めに独り言のように話し始めて、そのまま会話につなげれば自然に話せるのだな!」ということに気づきました。
「そんなバカな?」
「そんなこと、効果があるわけないよ!」
と思われるかもしれませんが、騙されたと思ってやってみてください(笑)
もちろん、顔は相手に向かって話しかけるわけです。ただ、話し方を独り言のようにするんです。
たとえば、、、
あなた「そういや今日って、仕事が19時で終わるんだったな」←相手を何となく見ながらも、聞いてもらうんでもなく、何となくつぶやいてみる。
↓そして・・・
あなた「19時に終わると言えば、今日の夜のドラマ見る?」←発声をはっきりさせて、ちゃんと相手に話しかける。
と、こんな風に2段階の話しかけ方をすることで、相手は自然に心をオープンにしてくれます。
相手はちょっと戸惑うかもしれませんが、
- 独り言なのか判断つかないところから、いきなり話しかけられた驚き
- 流れが自然なので、ついつい応えてしまう
という、まさにご老人の会話テクを生かした声かけができるわけです(笑)
「そんなバカな!」と、まだ疑っていらっしゃる方は、ぜひぜひ試してみてください^^
私はビジネスでも、知らない人に話しかけるときはこれをやっています。
お勧めですよ〜!