恋人同士がうまくいかなくなってしまう理由は、
「自分ひとりだと寂しいので、伴侶が欲しい」
「自分の欠乏感を、誰かに満たしてもらいたい」
という出発点から始まってしまうことにあります。
この出発点がすでに問題を孕んでいるんですね。
自分の要求を押し付け合う2人
このような欠乏感、寂しさを埋めたくて関係が始まったカップルは、
遅かれ早かれ「私を幸せにしてほしい」
「俺のほうこそ幸せにしてほしい」という要求の押し付け合いになります。
この競い合いがやがて「私はあなたのせいでこんなにも傷ついた」
「俺はこんなに頑張っているのに、お前は全然分かっていない」
というように、どちらがより欠乏しているかの競い合いに変化していきます。
心当たりありませんか?(笑)
なんでこんなことが起こるのかといいますと、
付き合った当初って、お互いのことをよく理解していませんよね。
はじめから交際相手がどういう人間なのかは、エスパーでもない限り分かりません。
ですから、お互いに最初に理想を描いてしまうんですよね。
あるいは、はじめから理想を持っていて、それを相手に重ねてしまう。
つまり、実際の交際相手よりも、空想の交際相手のイメージの方が、
より優れた人間を夢想して付き合ってしまうわけです。
これでは悲劇が訪れるのも無理はありません。
別に、これは交際相手が悪いのではないですよ。
勝手に、大きな理想を掲げてしまった自分が悪いわけです。
そしてそれを押し付けてしまうことに、無理があるのです。
最初からこのようなスタートというのは、無茶なのです。
ではどういうスタートを切ればよかったのか、
あるいは交際途中からどう修正すればよかったのでしょうか。
喜びも悲しみも、分け合えるカップルに
それは、欲求を押し付け合うのではなく、
お互いの要求に対して、どのように協力してこなしていくか話し合うことです。
一方的な要求を、お互いにゴリゴリと押し通そうとするから無理があります。
かといって、仲が悪くなってしまったカップルなどは、
たとえば「急に電話をしてこないで!」と男性側が言うと、
女性が怒ってしまい「もう二度と電話しない!」という、
全くのゼロか、もしくは100かという極端な行動をとってしまいます。
協力関係を築けるカップルであれば、毎回100のことができなくても、
ゼロではなくて20、50といった具合にバランス良くお互いの要求をこなします。
大事なのは“協力して乗り切る”という、
相互協力の意識をお互いにうまく持てるかどうかですね。
どちらかが一方的な気持ちを押し付けてしまっては台無しです。
今回は彼女の意見を踏まえる、次は彼氏側の意見を踏まえる、というように、
冷静に話し合える関係づくりが大事ですね。
「◯◯してもらえなければ、ダメ」
「△△でなければ、許せない」
このように凝り固まって考えずに、柔軟に考えましょう。
復縁を目ざすあなたの場合、
まず、元彼・元カノと会う機会や話す機会があれば、
ぜひ上記のことを意識してみてください。
あなたの主張と相手の主張を合わせて、
新しい3つめの案を「だったらこうしない?」と、提案できる柔軟さが
持てると良いでしょうね。