映画「アメリカンビューティー」には男性がモテるための根幹が描かれている

「アメリカン・ビューティー」

 

これはめちゃくちゃ冴えない旦那さんと、

理想の生活を追いかけてぶっ飛んでいるお母さんと、

それにあきれて人生に嫌気がさしている子供など、

アメリカの負の面をコミカルかつ、

そしてリアルに描いたことで話題となったブラックコメディ映画です。

 

2000年にアカデミー賞で8部門にノミネートされ、

作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞の5部門で受賞を果たしました。

 

セクシーなDVDパッケージに惹かれてレンタルした男性も

多いのではないでしょうか?(笑)

 

私もそうです。

 

 

奥さんともセックスレスで、

完全に冴えないおっさんのレスターさんが、自分の娘の友達に恋をしてしまい、

すべての価値感が変わってしまうというお話です。

 

これは男性のポテンシャルを目覚めさせるのにはかなりお勧めの映画です。

 

以下、わりとネタバレです。

 

人は恋で変わることができる

娘とその友達がしている会話を盗み聞きしたレスター。

なんとその友達、レスターがマッチョだったら

セックスをしても良い、と発言していたのです。

 

これにはレスターもびっくりし、急いで筋トレを始めます(笑)

もう奥さんのことなんてどうでも良いので、

今まで言いなりだった奥さんに対してもガンガンと言い返してしまう。

そして職場では上司を脅し、高級車に乗り換える。

車の中ではハードなロックミュージックを聴きます。

そしてボディビルに明け暮れる毎日。

 

恋のパワーですべてが変わってしまったのです。

 

 

影で大麻を吸うようにまでなります。

 

これはもうある意味で、憧れですよね(笑)

自分の好きに生きたい!

こんな気持ち、大人になってからすっかり忘れてしまっていますよね。

 

山の景色は、登ってみなければ分からない

相手が女子高生というのが不純すぎるので、

このこと自体は褒められたものではないかもしれません。

 

しかし、レスターにとって、

とても高嶺の花だったものに手を伸ばし、

そしてその高い山を登ろうとします。

 

そのためには、自分を何としても変える必要があったわけです。

 

レスターを最後まで突き動かしていたのは性欲です。

 

しかし、最後になって、自分を突き動かしていたのは、

そういった性欲ではなかったということに気づきます。

 

レスターが手に入れたかったのは“自分”なのです。

ずっと自分を見失っていたことに気づき、

そして、自分を取り戻した喜びを知ったのです。

 

社会の犠牲になってしまう自分、家族の犠牲となる自分。

そういった自分では結局、誰も救われないのです。

 

自分が自分らしく生きること、自分のままでいることこそ、

自分の中の、本当に大切なものに気づくきっかけを与えてくれるのです。