元カノ・元カレが九州、それも熊本地震での被害が大きい地域に住んでいるという方から、多数の相談を頂いております。
主だったものは「今、冷却期間を置いているが、心配なので元彼・元カノに連絡しても良いでしょうか」あるいは「連絡してしまいました。大丈夫でしょうか」といったものです。
個別にお応えしていましたが、かなり内容が重複していますので、こちらで回答をさせて頂きます。
冷却期間中に、連絡すべきかどうか
こんにちは。復縁アドバイザーのやまとです。
このほど、4月14日に熊本地震が発生しました。
被災された方には心からお見舞い申し上げます。
少しでも早く、復興できることをお祈り申し上げます。
さて、この地震によって、元彼・元カノが被害の大きい地域にいるという方から、数多くご連絡を頂いております。
やっぱり、どうしても心配ですし、怖くなってしまって、つい連絡してしまうと思います。
また、もし無事で過ごしていてくれたら、これをきっかけに、何か縁がまた結べたら良いな、と思われる方も多いです。
そう思われることも、実に自然なことだと思います。
で、質問でやはりとくに多いのが
「冷却期間を設けており、しばらく連絡していなかったのですが、あまりにも心配なので連絡してしまいました。私の判断は正しかったでしょうか?」
といったものです。
これはもう、気持ちの問題ですから、我慢できずに送ってしまうことは仕方のないことではないでしょうか。
私がここで「我慢しなさい」と言ってしまったら、それはもう人としてどうでしょうか、というレベルだと思いますし。。
しかし、難しいところですね。
私の感覚としては、このタイミングで連絡して、うまくいくケースはあまりありませんね。
実際、地震が起きてから元彼・元カノに連絡された方の多くから
「返事が来ません」
「冷たい返事です」
というような、撃沈のご連絡を頂いております。
まあ、このような連絡があっても、諦めるのは早計ではありますが、マイナスポイントにはなってしまいますよね。
なぜこのようなことになってしまうのでしょうか?
誕生日メールでも同じ傾向がみられます
誕生日メールの送り方の記事で書かせていただきましたが、
誕生日メールの場合、誕生日の当日におめでとうメールを送ることを、私は推奨していません。
なぜなら「誕生日に便乗して、復縁に結びつけようとしているのでは!?」という印象を相手に持たれてしまうからです。
ですから、誕生日から数日経ったあとで、誕生日メールを送ることを勧めています。
これにはいくつかの効果があります。
まず、誕生日メールは、いろいろな人からもらいますよね。最近ではフェイスブック経由でたくさんの誕生日祝いが来たりします。
従って、元彼・元カノにとって、誕生日というのは、慌ただしい日なわけです。
ですから、その慌ただしい中であなたが連絡しても、その慌ただしさの中で忙殺されてしまうわけです。
しかも、あなたは元彼・元カノという立場ですから、相手にするにはやや重い対象になってしまいます。
そのため、どうしてもあなたへの対応は後回しになってしまい、面倒に感じてしまいがちなのです。
これを防ぐことが、第一の目的です。
次に、日にちをずらすことで、ちょっとしたサプライズになるということです。
誕生日は先のように忙殺されていますから、ちょっと日にちを遅らせて連絡して「そういえば、誕生日だったよね」ぐらいのほうが、重くないですし、相手としても「あっ覚えていてくれたんだ」となりやすいのです。
誕生日当日だったら、いかにも「狙っていました。これに便乗して復縁にかこつけたいです」という感じが出すぎてしまうのです。
ですから「そういえば」ぐらいの方が、重くなくて良いわけですし、元彼・元カノとしても、誕生日騒ぎから落ち着いてきたことで、気持ちも整理されていますから「連絡してみようかな」と考えやすいのです。
「さりげなさ」というのは実に重要な要素です。
たとえば、人に親切な行為をするときでも「あなたが咳をしているから、飴を持ってきてあげましたよ」と言って渡すよりも、さりげなく飴を渡してあげるほうが、心にキュンと来るのです。
いちいち説明したりすると、恩着せがましさ、自己主張の強さを相手は感じてしまいます。
有言実行ではなく、不言実行。
さりげなくドアを開けてあげる。
さりげなくお茶を持ってきてあげる。
このような自己主張のない優しさこそ、信用されるのです。
誕生日当日にいかにもわざとらしく「おめでとう」と言ったところで、こちらの意図は見透かされてしまい「復縁狙いだな」と思われてしまうのです。
これと似たことが、今回の地震の安否メールでも起こってしまいます。
地震に便乗した復縁狙い、と思われないように
あなたは本当に、相手のことが心配で連絡したわけですが、相手には「地震に便乗した復縁要請」と捉えられかねないのです。
ですから、どうしてもマイナス評価となってしまいます。
相手には「ありがた迷惑」と感じられてしまうわけです。
これは辛いですよね。
じゃあ、どうすれば良いのか?
ということになってくると思います。
正直に申し上げて“安否を確認したい”という感情は、あなたのエゴなわけです。
「安否を確認して、安心したい」という感情なわけです。
実際に恋人関係として成立していたり、親戚である場合は「お互いに助け合う関係」ということを互いに認識していますから、それは“情報交換”になるわけです。
しかし、縁が切れてしまっているあなたが連絡するのは、あなたの望みでしかないわけです。
相手にとっての望みではないわけです。
にもかかわらず「大丈夫でしたか?」というように、相手から返事を求めるような内容の連絡をしてしまっては、相手の気持ちとしては“気が重い”行為になるのです。
相手に、望まれているわけではありませんから。
では一体、どうすれば良いのか。
基本的にはやはり、多少、落ち着いたころに連絡するということでしょう。
もちろん、安否が不明ということですから、気がかりでしょうけれども、すぐに連絡しても、良い返事はないと思います。
そして重要なのは「大丈夫ですか?」ということよりも「何か必要な物はないか」「できることはないか?」「知り合いとは連絡を取れていますか?」というスタンスです。
「大丈夫ですか」
という質問は、意外に思われるかもしれませんが、あまり良い印象を与えません。
自分自身が無事でも、環境が大丈夫なわけがないですから。
仲の良い相手であれば、良い言葉として受け取られますが、関係の薄い相手に「大丈夫ですか」と言われても「それを聞いてどうするの?」と思われる場合があります。
ですから、あなたがすべきことは、もっと相手が望んでいるもの、やって欲しいと思っているであろうことを、想像して動くということです。
あなたは、元彼・元カノを慰めたりする立場ではありません。
「私の言葉で、少しでも気持ちが安らげば」などと思うことはエゴに過ぎません。
相手は、そんなことを少しも望んでいませんから。
ですから、あなたが相手の信頼を勝ち取るには、行動あるのみです。
自分ができること、相手が必要としていそうなことを想像して、動くことです。
「そうは言われても、物資を車で持っていけるわけではありませんし」
と思われるかもしれません。
何も物資を送れと申し上げているのではないのです。
必要な行為は、感情面ではなく、実需面での救いをしていく気持ちがありますよ、ということを相手に伝えるということです。
感情面から訴えますと、どうしても「復縁狙い」と思われてしまいますので。
ですから、実需面でのアプローチとしては、
「何か必要なもの、困っていることがあったらいつでも助けになるよ」
という言葉であったり、いま求めていそうな情報を提供するということになります。
大丈夫だった? というような言葉よりも、そういった行動の方が、はるかに相手の心を打つのです。
そして実は、これは何も、地震のときなどに限ったことではありません。
普段の生活においても、相手に愛されようとすることよりも、実施に役立つ行動を取ろうとするほうが、相手の心に入って行きやすいのです。
何かできることを探していきましょう。
私も、出来る限りそうしていく考えです。
被災地に平和を。